うみねこのなく頃に完全考察

竜騎士07作「うみねこのなく頃に」をミステリーとファンタジーの両方の視点から完全に考察することを目的としたブログです。

前書き ~考察の方針と前提~

■はじめに

※当ブログは初プレイ時の楽しみを損なう可能性のあるネタバレを数多く含みます。
原作を最後までプレイしていない方はご注意下さい。


■3つの前提

「うみねこのなく頃に」
という作品には様々な前提を元にした解釈があり、それらは互いに否定されるものではありません。
ですので無用のすれ違いを回避するため、はじめに当ブログで行う考察の「3つの前提」を記します。

1.ファンタジーを否定しない
2.全てのシーンはどこかの世界の"真実"
3.竜騎士07を過小評価しない

これらの前提は当ブログの考察の方針を纏めたものであり、絶対の解釈ではありません。
このような作品の読み方に興味のある方に読んで貰えればと思います。

それぞれの前提についての詳細を「続きを読む」以降に記します。


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六軒島の歩き方 ~Q&A of the golden witch~ (6/22更新)

「うみねこのなく頃に」の話が全体的に分かりにくい!
長々と書かれた考察とか読むのも大変だしわからないとこだけ教えて欲しい!
という人にお答えするために、この作品の分かりにくい部分をどのように読むと分かりやすくなるのか、という点に特化した記事を設置しておこうと思います。
基本的に一問一答方式で、見てくださった人の質問や新たな思いつきの追加で順次追加・更新の可能性があります。

質問は「うみねこのなく頃に最終考察」に掲載されていた「偽書作家テスト」をベースにしています。
もし「こんなことが聞きたい」というような質問がありましたら、気軽にコメント欄に書き込んで下さい。

尚、この内容はあくまで「うみねこの読み方のひとつ」であることを予め宣言しておきます。

 ※個別EP考察の記事を分けました。これらと合わせてお楽しみ下さい。
★全体考察(6/14更新)
★EP1(6/21更新)

★EP2(6/15更新)
★EP3(6/16更新)
★EP4(6/15更新)
★EP5(7/1更新)
★EP6(6/18更新)
★EP7(6/16更新)
★EP8(6/22更新)


EP5の世界設定について ~1986年に生存しているさくたろう~

EP5の序盤に「1986年に破壊されていないさくたろう」が描写されるのはお気付きでしょうか?
それが出てくるのは、1986年親族会議が迫る作中現実世界で、絵羽、留弗夫、楼座が事前に集まって金蔵の死が隠蔽されている可能性について話し合う打ち合わせをする場面です。
楼座が留弗夫との電話中に以下のような描写があります。

>真里亞は自室で、さくたろうたちとはしゃいでいる。
次の日曜日に、出来たばかりの遊園地、デルゼニーランドに連れて行ってもらえることになっているからだ……。

(EP5)

時期は1986年、通常ならばさくたろうは破壊されているはずなのに何故健在なのか……?
一時期は作者の不手際なのではないか?と疑われ、一部で「バグたろう問題」等と呼ばれることとなりました。
(これはEP5には他にも複数の不手際があり、修正を受けたバグが存在していたことに由来しています)

しかしこの描写は原作だけでなく、後から発売された、PS3版や小説版でも同様に存在し、修正されていないことから「作者の誤り」と考えることは早計であると考えざるを得ません。

ここではその1986年のさくたろうの存在を説明する為の考察を行い、さらにそれを切り口として考察することで判明する「EP5でラムダが作ったゲーム盤はベアトのゲーム盤と何が違うのか?という謎について整理します。
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ゲーム内文章とメッセージボトル・偽書の文章の食い違い

EP4で「メッセージボトル」というキーワードが取り上げられ、EP1、EP2の物語が何者かが流したメッセージボトルの物語であることが判明しました。
そして、EP6で初めて登場する「偽書」という概念によって、EP3以降の物語が八城十八の執筆した偽書であることが判明しました。
そこで読者は、「メッセージボトルの物語や偽書に書かれている範囲はゲーム内文章のどこまでか?」という問題に直面します。
読者がこれまで読んできたゲーム内文章全てがメッセージボトルの物語や偽書に書いてあるのでしょうか?
それとも、そこに書かれている物語はゲーム内文章の一部分だけなのでしょうか?

この考える事が難しい問題を考察の方針に従い、「98年現実世界の描写は全て事実」と言う前提から考察を進めていきます。続きを読む

右代宮金蔵は二度大往生する

物語全体の考察という大物を一旦片付けたので、しばらくはエピソードの具体的なシーンに関する考察を気兼ねなく行っていきます。今回は金蔵の大往生に関する話です。
彼の大往生と言えばやはりEP7でベアトリーチェが当主と黄金を継承した魔女の誕生日、1984年11月29日のシーンが印象深いのですが、実はEP5でも蔵臼・夏妃夫妻の前で大往生するシーンが描写されています。
一体どちらが真実なのでしょうか?続きを読む

世界構造から考察する物語全体の流れ

「うみねこのなく頃に」には様々な物語が含まれています。
メッセージボトルの物語、偽書の物語、ゲーム盤の物語、戦人とベアトリーチェのメタ世界の物語、98年の縁寿の物語、八城十八の物語、寿ゆかりの物語、ベルンとラムダの物語、フェザリーヌの物語、その他キャラクターの物語などなど……

ここではこれらの膨大の物語がうみねこの世界構造の中でどのような位置付けになっているのかを以下の様な図にまとめ、EP1からEP8まで全てのストーリーの流れをスケール順に追って解説したいと思います。
また、本記事の理解には過去に書いた「ベアトリーチェの魔法大系」「朱志香と殺人扇風機」に関する考察記事が役立ちますので、合わせてお楽しみ頂けます。

階層図・改



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殺人扇風機のススメ


配布小冊子に掲載され、「うみねこのなく頃に羽」に収録された「朱志香と殺人扇風機」というショートストーリーがあります。
これはオマケの小話的なエピソードでありますが、この話にはうみねこ本編を理解するために有用な手掛かりが幾つも含まれています。
そこで、ここではうみねこの世界構造を意識しながらそのポイントを順に紹介したいと思います。続きを読む

ベアトリーチェの魔法大系 (3)後見人とは?

ベアトリーチェは、魔女として「無限」と「黄金」の2つの称号を持っている。
これらは本来、異なる魔法大系からの称号であるため、彼女は2つの魔法大系を持っていると言える。

無限の魔女は、「無限創造」を基盤とし、彼女の比類なき無限の魔力の根源となる。
黄金の魔女は、「魔法実現」を基盤とし、空想の貴金属を顕現させる魔力は、希薄な魔法全てに顕現の奇跡を与える。

その2つをマリアージュ・ソルシエールにてさらに磨き上げ、「無限実現」という魔法大系に昇華させた。
その意味では、今の彼女は、無限と黄金の魔女ではなく、その2つの融合した新しい称号で呼ばれるべきである。

(EP4.TIPS ベアトリーチェの称号)


ベアトリーチェの魔法大系に関する記事を
(1)無限の魔法(2)黄金の魔法と続けてきましたが、今回がその締めくくりとなります。
テーマは「後見人」についてです。一体これはどのような概念で、どのような意味を持つ存在なのでしょうか?
今回も例によって「ラムダデルタ卿の回想記」の内容に絡めた話になりますので、合わせてお楽しみ下さい。
また、世界構造についての話がメインとなりますので、こちらの記事も参考記事として挙げさせて頂きます。

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ベアトリーチェの魔法大系 (2)黄金の魔法

>黄金の魔女は、「魔法実現」を基盤とし、空想の貴金属を顕現させる魔力は、<br> 希薄な魔法全てに顕現の奇跡を与える。
(EP4.TIPS ベアトリーチェの称号)


前回の記事の続きです。

ベアトリーチェには「無限と黄金の魔女」という称号を持っており、前回解説した「無限の魔法」と合わせて「黄金の魔法」も彼女の魔法大系を構成する要素であると考えられます。
作中には「六軒島に眠る黄金」「黄金の魔法」「黄金の真実」等、数多くの「黄金」の語を冠するキーワードが存在します。
それらを関連させて「黄金の魔法」について考察し、さらに「無限の魔法」を組み合わせることで実現する魔法大系についてまとめます。
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ベアトリーチェの魔法大系 (1)無限の魔法

>無限の魔女は、「無限創造」を基盤とし、彼女の比類なき無限の魔力の根源となる。
(EP4.TIPS ベアトリーチェの称号)

「うみねこのなく頃に」
の重大な柱である「ベアトリーチェの魔法」について、後見人のラムダデルタとの関係に注目しながら整理をします。

ベアトリーチェの魔法大系は後見人のラムダデルタに高く評価されています。
ラムダデルタ卿の回想記」から抜粋すると、

>彼女ならではの独自の解釈
>それまでの私が知り得なかった、広大な魔法世界
>魔法世界はまだまだ生成されている途上にある。しかし、その生成に至る組成式は、完璧かつ無限の可能性を備えている。

のように、千年を生きる魔女にとってすら珍しく、レベルの高いものであると評しています。
ここから数回の記事を用いて、そのベアトリーチェの「無限」「黄金」の魔法、そして「後見人」についてまとめます。

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管理人:どっぱん
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