うみねこのなく頃に完全考察

竜騎士07作「うみねこのなく頃に」をミステリーとファンタジーの両方の視点から完全に考察することを目的としたブログです。

2015年06月

ゲーム内文章とメッセージボトル・偽書の文章の食い違い

EP4で「メッセージボトル」というキーワードが取り上げられ、EP1、EP2の物語が何者かが流したメッセージボトルの物語であることが判明しました。
そして、EP6で初めて登場する「偽書」という概念によって、EP3以降の物語が八城十八の執筆した偽書であることが判明しました。
そこで読者は、「メッセージボトルの物語や偽書に書かれている範囲はゲーム内文章のどこまでか?」という問題に直面します。
読者がこれまで読んできたゲーム内文章全てがメッセージボトルの物語や偽書に書いてあるのでしょうか?
それとも、そこに書かれている物語はゲーム内文章の一部分だけなのでしょうか?

この考える事が難しい問題を考察の方針に従い、「98年現実世界の描写は全て事実」と言う前提から考察を進めていきます。続きを読む

右代宮金蔵は二度大往生する

物語全体の考察という大物を一旦片付けたので、しばらくはエピソードの具体的なシーンに関する考察を気兼ねなく行っていきます。今回は金蔵の大往生に関する話です。
彼の大往生と言えばやはりEP7でベアトリーチェが当主と黄金を継承した魔女の誕生日、1984年11月29日のシーンが印象深いのですが、実はEP5でも蔵臼・夏妃夫妻の前で大往生するシーンが描写されています。
一体どちらが真実なのでしょうか?続きを読む

世界構造から考察する物語全体の流れ

「うみねこのなく頃に」には様々な物語が含まれています。
メッセージボトルの物語、偽書の物語、ゲーム盤の物語、戦人とベアトリーチェのメタ世界の物語、98年の縁寿の物語、八城十八の物語、寿ゆかりの物語、ベルンとラムダの物語、フェザリーヌの物語、その他キャラクターの物語などなど……

ここではこれらの膨大の物語がうみねこの世界構造の中でどのような位置付けになっているのかを以下の様な図にまとめ、EP1からEP8まで全てのストーリーの流れをスケール順に追って解説したいと思います。
また、本記事の理解には過去に書いた「ベアトリーチェの魔法大系」「朱志香と殺人扇風機」に関する考察記事が役立ちますので、合わせてお楽しみ頂けます。

階層図・改



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殺人扇風機のススメ


配布小冊子に掲載され、「うみねこのなく頃に羽」に収録された「朱志香と殺人扇風機」というショートストーリーがあります。
これはオマケの小話的なエピソードでありますが、この話にはうみねこ本編を理解するために有用な手掛かりが幾つも含まれています。
そこで、ここではうみねこの世界構造を意識しながらそのポイントを順に紹介したいと思います。続きを読む

ベアトリーチェの魔法大系 (3)後見人とは?

ベアトリーチェは、魔女として「無限」と「黄金」の2つの称号を持っている。
これらは本来、異なる魔法大系からの称号であるため、彼女は2つの魔法大系を持っていると言える。

無限の魔女は、「無限創造」を基盤とし、彼女の比類なき無限の魔力の根源となる。
黄金の魔女は、「魔法実現」を基盤とし、空想の貴金属を顕現させる魔力は、希薄な魔法全てに顕現の奇跡を与える。

その2つをマリアージュ・ソルシエールにてさらに磨き上げ、「無限実現」という魔法大系に昇華させた。
その意味では、今の彼女は、無限と黄金の魔女ではなく、その2つの融合した新しい称号で呼ばれるべきである。

(EP4.TIPS ベアトリーチェの称号)


ベアトリーチェの魔法大系に関する記事を
(1)無限の魔法(2)黄金の魔法と続けてきましたが、今回がその締めくくりとなります。
テーマは「後見人」についてです。一体これはどのような概念で、どのような意味を持つ存在なのでしょうか?
今回も例によって「ラムダデルタ卿の回想記」の内容に絡めた話になりますので、合わせてお楽しみ下さい。
また、世界構造についての話がメインとなりますので、こちらの記事も参考記事として挙げさせて頂きます。

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管理人:どっぱん

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