「うみねこのなく頃に」のEP4の謎を一問一答方式で書いていきます。
(EP全体に関しての話のこちらの記事と合わせてお楽しみ下さい)

書籍「最終考察うみねこのなく頃に散」の「偽書作家テスト」を改変したものに加え、その他気になる点について書いていく予定です。
もし「こんなことが聞きたい」というような質問がありましたら、気軽にコメント欄に書き込んで下さい。

尚、この内容はあくまで「うみねこの読み方のひとつ」であることを予め宣言しておきます

■EP共通
Q.ベアトのゲームのミステリーの真犯人は?

A.犯人は「紗音、嘉音と同一の肉体を持つベアトリーチェという名の人物」です。
紗音、嘉音、ベアトリーチェは同一の肉体を持ち、3人の人格が登場人物として描写されます。
共通の共犯者である源次、熊沢、南條に加え、EP毎に異なる人物を買収し、共犯者としています。
この記事中の質問で犯人について言及がない場合、全て真犯人ベアトリーチェによる犯行であることを前提とします。

Q.紗音と嘉音を人格的に殺すとはどういう意味?
A.真犯人ベアトリーチェが紗音と嘉音の存在を否定し、紗音または嘉音が生きていくことがないと決めたことを意味します。紗音と嘉音の死が描写されたあとは、二人が生きて行動することがなくなります。
この人格的殺害は他殺として扱われ、即死したと赤で宣言することも可能です。


■EP4について
Q.この事件の共犯者は?
A.戦人を除く全員が共犯者です。
戦人を騙すことに成功したら当主テストの結果に応じて金蔵の遺産を相続するといった取引がなされたのでしょう。

Q.食堂の6人殺しと5人の幽閉の方法は?

A.作中で金蔵が食堂に現れたタイミングで大人たちの買収が行われます。それ以降、大人たちに起きる事件を証言する電話は全て口裏合わせの狂言です。
第1の晩で殺される予定の6人は屋敷に残り、南條、蔵臼、霧江は礼拝堂の仕掛けを解いて地下に移動します。屋敷に残った6人は死んだふりをしている隙にベアトリーチェと源次によって殺害されました。
源次はこの段階ではまだ生きており、第2の晩以降の殺害に協力します。

Q.朱志香の私室の朱志香殺しと薔薇庭園の譲治殺しの犯人と方法は?(6/15修正)
A.狂言のシナリオの流れとして紗音が朱志香を私室に、源次が譲治を薔薇庭園に呼び出します。
そして被害者であった紗音や源次が健在であることを理由に、事件が狂言であることを信じさせます。
そして朱志香は狂言に協力させ、戦人に電話をかけさせます。その後、その場で二人を殺害します。
(朱志香の方をベアトリーチェが担当した理由は、朱志香に戦人に電話をかけさせるシナリオを進めるため、直接監視する方がシナリオを進めやすいからと考えられます)

Q.屋敷の裏手と客室・嘉音・紗音・南條・蔵臼・霧江殺しの犯人と方法は?(6/15修正)
A.ベアトリーチェは霧江と屋敷に向かい、その間に嘉音、紗音が人格的に殺され、裏手で南條と蔵臼が源次に銃で殺害されます。
(嘉音は「5人の中で最初に殺された」という赤字があるため順番が制限されます。源次が生きている状況での「9人目の犠牲者」という赤字については、源次は戦人の観測上では犠牲者として扱われるので通る、と解釈します)
ベアトリーチェは客間で霧江に戦人に電話をかけさせた後、銃で殺害します。

Q.園芸倉庫の郷田、熊沢殺しの犯人と方法は?
A.狂言シナリオの一環として、郷田と熊沢は園芸倉庫に閉じ込められます。園芸倉庫の鍵は譲治が施錠し、窓から郷田に渡していたのでこの時点では密室ではありません。
その後、ベアトリーチェが園芸倉庫に訪れ郷田から鍵を受け取り中に入ります。そして郷田と熊沢に首吊り死体の役を演じることを命じます。そして二人が首に縄を通したところで銃で殺害します。
そして郷田のポケットに園芸倉庫と書かれたプレートを付けた偽の鍵を入れ、シャッターを施錠し密室を完成させます。

Q.客間の真里亞殺しの犯人と方法は?
A.ベアトリーチェが南條から手に入れた毒物を真里亞に飲ませたと考えられます。
「この魔法の薬を飲めば黄金郷に行ける」などという言葉を用い真里亞を従わせたのではないでしょうか。

Q.源次の殺害タイミングは?(6/15追加)
A.源次は南條と蔵臼を殺害したあと、ベアトリーチェによって戦人が屋敷に来る前に食堂で殺害されました。

Q.戦人の罪とは?
A.6年前にした紗音を迎えに来るという約束を覚えてすらいなかったこと。

Q.戦人が明日夢から産まれていないって?(6/15追加)
A.霧江から産まれました。戦人は留弗夫と結託した医師により、病院で赤子取り替えの不正が起き、明日夢の子として育てられていました。

Q.紗音の死体の発見と嘉音の死体の消失については?
A.ベアトリーチェは戦人と問答をしたあと自殺。井戸の傍で銃で自殺し、糸とおもりのトリックで井戸に銃が落ちるようにして凶器を隠した。嘉音は紗音と同一肉体のため死体が発見されない。

Q.ベアトリーチェの問い「私はだぁれ?」の答えとは?
A.10月5日24時に爆発する爆弾のこと。

Q.ベアトリーチェの心臓、及びベアトリーチェの掲げたままの左手と降ろされた右手は何の意味がある?
A.ベアトリーチェの心臓とはベアトのゲーム盤のミステリーのトリックの根源となるもので、掲げたままの左手が戦人を殺すことになる爆弾、降ろされた右手がそれとは関係トリックであるベアトリーチェ、紗音、嘉音の同一肉体トリックであると考えられます。

Q.このエピソードと現実の関係は?
A.このエピソードのミステリー部分のシナリオは「Confession」に書かれたトリックを用いて作られた八城十八の偽書であり、メタ世界の部分は縁寿もこの偽書の物語に向き合ったことを意味しています。
また、メタ世界の戦人のベアトと縁寿に対する決意の現れは、八城十八の内面世界の決意を示していると考えられます。

Q.1998年の縁寿のストーリーも偽書に書かれた創作なの?
A.1998年の描写は全て事実、または事実を魔法的に脚色した描写であると考えられます。

Q.縁寿がマルフク寝具店で発見したものは?
A.真里亞のさくたろうと名付けたぬいぐるみが楼座の手作りのものではないことを示す、さくたろうと同型の既製品ぬいぐるみです。
これを見た縁寿は、「白き魔法」が「相手を幸せにする優しい嘘」であることを理解します。

Q.1998年の六軒島で行われた、縁寿と須磨寺霞一派の戦いの真相は?
A.霞とその手下の殺害は遠くに潜んでいた天草の銃撃によるもので、銃が暴発し縁寿に返り討ちにあった絵羽の正体が天草です。
行われた戦いは事実ですが、生き残ったのが縁寿のみのため、そのような縁寿の内面世界を反映した魔法的脚色が描写されました。

Q.1998年の六軒島での戦いのあと縁寿はどうなったの?
A.六軒島で一人生き残り、魔法を理解した縁寿が偽書を読みベアトのゲームに挑む様子が、ベルンカステルに導かれてビルから飛び降りメタ世界に移動するという幻想として描写されます。
これはおそらく六軒島の崖から身を投げたという現実が脚色された結果なのではないかと想像できます。
(その崖は「1986年と1998年、あの日と今日、彼岸と此岸の、境目」と表現されています)