うみねこのなく頃に完全考察

竜騎士07作「うみねこのなく頃に」をミステリーとファンタジーの両方の視点から完全に考察することを目的としたブログです。

造物主の世界

EP5の世界設定について ~1986年に生存しているさくたろう~

EP5の序盤に「1986年に破壊されていないさくたろう」が描写されるのはお気付きでしょうか?
それが出てくるのは、1986年親族会議が迫る作中現実世界で、絵羽、留弗夫、楼座が事前に集まって金蔵の死が隠蔽されている可能性について話し合う打ち合わせをする場面です。
楼座が留弗夫との電話中に以下のような描写があります。

>真里亞は自室で、さくたろうたちとはしゃいでいる。
次の日曜日に、出来たばかりの遊園地、デルゼニーランドに連れて行ってもらえることになっているからだ……。

(EP5)

時期は1986年、通常ならばさくたろうは破壊されているはずなのに何故健在なのか……?
一時期は作者の不手際なのではないか?と疑われ、一部で「バグたろう問題」等と呼ばれることとなりました。
(これはEP5には他にも複数の不手際があり、修正を受けたバグが存在していたことに由来しています)

しかしこの描写は原作だけでなく、後から発売された、PS3版や小説版でも同様に存在し、修正されていないことから「作者の誤り」と考えることは早計であると考えざるを得ません。

ここではその1986年のさくたろうの存在を説明する為の考察を行い、さらにそれを切り口として考察することで判明する「EP5でラムダが作ったゲーム盤はベアトのゲーム盤と何が違うのか?という謎について整理します。
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右代宮金蔵は二度大往生する

物語全体の考察という大物を一旦片付けたので、しばらくはエピソードの具体的なシーンに関する考察を気兼ねなく行っていきます。今回は金蔵の大往生に関する話です。
彼の大往生と言えばやはりEP7でベアトリーチェが当主と黄金を継承した魔女の誕生日、1984年11月29日のシーンが印象深いのですが、実はEP5でも蔵臼・夏妃夫妻の前で大往生するシーンが描写されています。
一体どちらが真実なのでしょうか?続きを読む

世界構造から考察する物語全体の流れ

「うみねこのなく頃に」には様々な物語が含まれています。
メッセージボトルの物語、偽書の物語、ゲーム盤の物語、戦人とベアトリーチェのメタ世界の物語、98年の縁寿の物語、八城十八の物語、寿ゆかりの物語、ベルンとラムダの物語、フェザリーヌの物語、その他キャラクターの物語などなど……

ここではこれらの膨大の物語がうみねこの世界構造の中でどのような位置付けになっているのかを以下の様な図にまとめ、EP1からEP8まで全てのストーリーの流れをスケール順に追って解説したいと思います。
また、本記事の理解には過去に書いた「ベアトリーチェの魔法大系」「朱志香と殺人扇風機」に関する考察記事が役立ちますので、合わせてお楽しみ頂けます。

階層図・改



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殺人扇風機のススメ


配布小冊子に掲載され、「うみねこのなく頃に羽」に収録された「朱志香と殺人扇風機」というショートストーリーがあります。
これはオマケの小話的なエピソードでありますが、この話にはうみねこ本編を理解するために有用な手掛かりが幾つも含まれています。
そこで、ここではうみねこの世界構造を意識しながらそのポイントを順に紹介したいと思います。続きを読む

Q&A of the golden witch EP8編

「うみねこのなく頃に」のEP8の謎を一問一答方式で書いていきます。
(EP全体に関しての話のこちらの記事と合わせてお楽しみ下さい)

書籍「最終考察うみねこのなく頃に散」の「偽書作家テスト」を改変したものに加え、その他気になる点について書いていく予定です。
もし「こんなことが聞きたい」というような質問がありましたら、気軽にコメント欄に書き込んで下さい。

尚、この内容はあくまで「うみねこの読み方のひとつ」であることを予め宣言しておきます。
※6/16更新

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管理人:どっぱん

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